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痛みや不調との付き合い方

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10代、20代の頃のように”一晩寝たら治る!”という年齢でもなければ、”朝目覚めたら、どっかしら痛い”というのはわりと普通にあることで、意識して身体に良いコトをしないと体力はどんどん失われていきます。 痛みや不調があると、気持ちも疲弊してQOL(生活の質)が低下してしまいがち。 ですので、安静にしていても状況が好転するわけではない、慢性的なずっとお付き合いしていくような痛みで、運動を勧められているのであれば、ヨガの練習を続けることをお勧めしています。 ヨガは単なるストレッチや運動ではなく、『ヨガ療法』とも呼ばれるように、健康を維持する、回復することも効能のひとつ。 アーサナ(ポーズ)やプラーナーヤーマ(呼吸法)により、身体の柔軟性や循環力が向上し、筋肉や関節が調節され、滞っている老廃物を取り除いたり、呼吸器官、消化機能、排泄機能を高めてくれる効果があるからです。(Asana Pranayama Mudra Bandha より) わたし自身も、自称”ガラスの腰”とも呼ぶ腰痛持ちでしたが( 詳しくは→「腰痛とヨガ」 )、30代後半にヨガを始めて、多忙な日々の中でも、呼吸や身体と向き合う時間を持てたコト、食生活や睡眠の大切さを見直すコトができたのは、腰痛改善の大きなターニングポイントになりました。 そして、慢性的な左手首の痛み(たぶん腱鞘炎)もあるのですが(-_-;)、なるべく使わないようにかばっていた時よりも、様子を見ながら練習を続けている最近の方が、ぐっと調子が良くなってきました。 腕、肩、背中に程よい筋力がつき、手首への負担が減ったことが痛みが改善した理由のひとつかなと感じています。 痛みや不調と向き合い、ここまでは大丈夫、これ以上は怪我になる、といった折り合いをつけながら練習ができた日の”シャバーアサナの充足感”といったら何にも代えがたい。 練習後にちょっぴりでも不調が改善されていることに気づいたときの嬉しい驚き。 年齢を重ねても、新しいコトに挑戦したり、深めたり、できた!と時には小さくガッツポーズしたくなるような体験って貴重だなぁと思うのです。 そんな身体と心への良い変化を感じられるようになるまで、人によっては時間は少しかかるかもしれませんが、 ヨガは習慣にできたら、これ以上ないくらい便利で心強い人生の相棒。 一緒に練習続けていきましょう♪ 野生動物のように強

「食べることと出すこと」「使うことと捨てること」

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新しい年がはじまって1か月、 明日は節分、春のはじまりですね。 ちょっとまとまった時間ができたら、春の陽ざしたっぷりの窓辺で、ぽかぽかしながら「読書」と「うたた寝」を繰り返す、 なんて極上な時間。 図書館で予約しておいた本は、たいてい、いつものんびりと、ちょっと忘れたころにやってくるのですが、またそれも楽しみのひとつになってます。 今回、一緒のタイミングで届いたのがこの2冊。 ◆ 「食べることと出すこと」(著:頭木弘樹) ◆ 「どんなマイナスもプラスにできる未来教室」(著:石坂典子) どちらもまったくジャンルが違うような感じがしますが、読んでみたら『循環システムの異常事態』という繋がりがありました。 一方は”身体”、もう一方は”地球”。 「食べて出す」ことが、あたりまえでなくなったら? という問いかけではじまる、頭木さんのお話は、大学生の時に潰瘍性大腸炎を患い、その後13年間の闘病記を綴ったもの。 以前に読んだ 『絶望名人カフカの人生論』 の作者だ!と知って読んでみようと思いました。 一般的な闘病記とはちょっと違っていて、もちろん潰瘍性大腸炎という病について、とても詳しく知ることができるのですが、その様子が読書(とくにカフカ)に救われたという頭木さんらしく、世界各国の作家、作品を交えながら綴られていて、古典から現代ものまでの名作をいっきに読んだような充実した読後感が味わえました。 執筆活動がなかなかすすまなかったということで、たまたま5年目に入ってしまったという昨年、コロナパンデミックが起き、そのあとに書かれたという後半部分は、”闘病中”と”コロナ禍”に共通する「社会の生きにくさ」「共感してもらうことの難しさ」などハッとさせられる箇所がぎゅっと詰まっています。 少し前に話題になった ブレイディみかこさんの“エンパシー” という言葉に通じるものを感じつつ、闘病者ご本人だからこその想い、あとがきの中で引用されている文章のひとつ、山田太一さんの言葉がさらに、とても響きました。 想像力はもちろんのこと、謙虚さもとても大切なのだと。 「災害にしろ、病気にしろ、経験した人としない人ではものすごい差がある。一生懸命想像はするけれど、届かないものがあるということを忘れてはいけないと思う」 もう一方は、 NHKの番組「逆転人生」 で取り上げられていたのを見て読んでみようと思った本。

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