腰痛とヨガ

20代後半で、初ぎっくり腰&救急搬送という苦い経験をしたにもかかわらず、
日々の忙しさや、若いから大丈夫だという過信から、ヨガどころか体のメンテナンスを
ほとんどしなかったわたしは、その後10年近く、2~3ヶ月に一度は腰痛になるということを
繰り返していました。

積極的に体を動かすようになった今でも、忙しい日が続いた後や、生理の時、
体の準備ができていないのに無理に難度の高いアーサナをした時などは、
腰が重た~くなることはあります。

でも、パワンムクタをはじめとする「体の流れを良くする」ゆるやかなアーサナで、
その日のこわばりはその日のうちにほぐし、血行を良くすることで、
以前のように、ずど~んと底まで落ちることはなくなり、回復もぐっと早くなりました。
もっと若い頃にヨガをしていたらとつくづく思います。


腰痛の多くは、ストレスや疲れによる姿勢の悪さからくる、
血行不良や筋肉の硬直と言われています。

ぎっくり腰は、足がつったときのように背中の筋肉がこわばって
急な痛みを発します。
でも、これは硬く動きの悪い身体のまま、無理な体勢を
とろうとしたときに、筋肉が切れないよう、骨が折れないよう、
体を守ろうとする防御反応なんですよね。

楽な姿勢は、一見くつろげているように感じますが、実際は、
様々なひずみを生み出しています。

ホースがねじれたり、押しつぶされていると、水の流れが悪くなるように、
長時間同じ姿勢を続けたり、不自然な姿勢のまま過ごしているうちに、
血管や内臓が偏りがちになり、血液やリンパ液の流れを滞らせ、凝りや痛み、
不快感や重だるな状態を作り出してしまいます。

小学生でも腰痛や肥満が問題になるほどの、便利すぎる現代の生活。
会社に行ったり、家事をしたり、育児をしたり、一日中座る暇もないほど、
動きっぱなしなんだけど、、、と思いたくもなりますが、使っている体の機能はごく一部。

骨折や捻挫で固定した後、筋肉が落ちて、動かしにくくなるように、
使わない場所は関節も筋肉もかたくこわばって動きが悪くなってしまいます。

この悪循環を断ち切るのは、「体の本来持つ機能をしっかりと使い切ること」。
不調を退ける「自然治癒力」や「生命力」が蘇ってきます。

ヨガが初めてという方は、必ずといっていいほど、レッスン後に、
普段使っていないところがこんなにもあるんですね~と驚きながら、
スッキリした~と嬉しそうな笑顔がはじけます。

腰痛の方のヨガとの付き合い方は、
「体のこわばりをほぐす」 ⇒ 「使っていない機能を使う」 ⇒ 「良い姿勢を保つための筋力をつける」
が基本です。
※骨や軟骨、内臓疾患による腰痛の場合は、きちんと病院を受診してくださいね。



わたしの経験談にはなりますが、腰痛持ちの方は、
背骨の腰椎(仙骨の上5つ)に負荷をかけていることが多いので、
腰椎ひとつひとつの間に空間をつくるように、
意識して伸ばすことが腰痛予防になると感じています。

腰に痛みのある時は、無理をせず、くれぐれも安静に。

動けるようになったら、ガス抜きのポーズをはじめとする
パワンムクタアーサナからゆっくりとほぐして、
背骨の本来持つ機能を使っていきましょう。


猫のポーズや後屈のポーズ(コブラ・バッタ・弓)、ねじること(アルダマッチェンドラーサナ)で、
背骨の可動域を拡げ、流れを良くすることも腰痛予防に役立ちます。

体の調子が良くなってきたら、筋肉を整え、自前の筋力コルセットで
良い姿勢で体を支えられるように鍛えていきましょう。


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☆2017年10月スケジュール
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火曜日:103日、10日、17日、24日 ※10/31はお休み 
 10:00~11:30 シヴァナンダ ヨガ 
 13:30~14:30 ジェントル ヨガ(やさしいヨガ) ※10/3はお休み

水曜日:10月4日、11、18日、25日 
 10:00~11:30 シヴァナンダ ヨガ
 13:30~14:30 ジェントル ヨガ(やさしいヨガ) 

木曜日:10月5日、12日、19日、26日(午前のみ)
 10:00~11:30 シヴァナンダ ヨガ
   14:00~15:30 シヴァナンダ ヨガ ※10/26はお休み

金曜日:10月6日、13日、20日 ※10/27はお休み 
 19:30~21:00シヴァナンダ ヨガ

土曜日:10月7日朝 9:30~11:00  シヴァナンダ ヨガ
    10月21日14:00~15:30 シヴァナンダ ヨガ
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