ナーヴァーサナで腸活しましょう

陰ヨガのベースとなる中医学では、9月前半は夏の暑さと湿気で疲れた「胃腸」をいたわり、
日照時間が減少に傾く秋分以降は「大腸」と「肺」に気を配る時期と考えられています。

夏の疲れを引きずらないよう、まずは腸内をきれいにして、消化吸収の働きをアップしましょう。

シヴァナンダヨガは、毎日の生活に取り入れやすいように、型=ポーズの順番がほぼ決まっていますが、
季節の変わり目や参加される皆さまの体調に合わせてバリエーションを取り入れています。

9月に入って、腸を元気にするためにレッスンに取り入れているポーズのひとつが

レギュラークラスでいつも行う「ガス抜き」「ねじり」「うつ伏せ」のポーズは、
胃腸をぐりぐりとマッサージしてくれて、ガスを排出し、腸の動きを良くする効果があります。
これに加え、「ナーヴァーサナ」は腹圧をかけて、しっかり呼吸をすることで、
腹部が温まり、マッサージ効果に加え、排便力も高まります。

朝の排泄がスッキリ&どっさりだと、それだけでいい気分、自然と気力も湧いてきますよね。
肌つやも良くなるし、ダイエット効果も抜群。

もちろん、食事の内容や、いつ、どれくらい食べるかも同じくらい大事なこと。

今、興味深く読んでいる「新しい腸の教科書」(著:江田証)には、
腸のしくみや働きの説明だけでなく、腸内環境を整えると言われている乳製品や豆、
発酵食品、食物繊維が体質によっては、かえって調子を悪くさせる場合があるという
研究結果も図解されていて、なるほどなぁと納得しました。

インドに行っても下痢にならない、強靭な胃腸の持ち主だと驚かれるわたしですが、
それでも、最初の数日はガスが溜まったようなお腹の張りと便秘に悩まされます。
この本によると、FODMAPという発酵性の糖質を含む食品のひとつ
”ひよこ豆・レンズ豆”が原因だとわかり納得。
インド料理はほぼ豆ベースなので、胃腸が慣れるまでに時間がかかっていたということなのだと。

整腸食=身体に良いものを食べているのに、なんだかいつもお腹の調子が悪い、
排便時のスッキリ感がないなぁ、という方はぜひ参考に読んでみてくださいね。

また、「空腹の気持ちよさ」についてヨガの経験を交えて綴ったことがありますが、
空腹時にお腹が鳴るのは、腸管が大きく収縮し、散らかった腸内をお掃除している証拠。
このお掃除タイムに、殺菌性のある消化液が悪玉菌を処理し、腸内環境を整えているのだそう。

だから、胃腸に常に食物がある=散らかった状態では、悪玉菌の割合が増え、
腸内環境が悪化し、肌がくすんだり、疲れがとれなかったりするんですね。
胃腸を酷使することは、社員に過剰な残業を強いるブラック経営者と同じ。
仕事も遊びも、健やかな身体がベース、究極のホワイト経営を目指しましょう。


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