出羽三山めぐりの旅②

 

出羽三山旅二つ目の山は〈過去〉の月山△1984m。

毎年7月1日が開山日で、八合目にある弥陀ヶ原湿原までは車かバスで行くことができます。

八合目から山頂までは高低差は500m前後、距離が10㎞ほどあることと、雪がまだ残っているところもあるので、標準タイムは往復6時間程度。

さすがに両親にはハードルが高いので、弥陀ヶ原を散策して高山植物を楽しむというプラン。

わたしは遠くここまできて山頂に行かないというのはもったいなさ過ぎるので、天気さえよければ行ってみようと重たい登山靴とチェンスパをあらかじめ準備してきました。


ビビりのわたしとしてはソロでお初の山はできるだけ避けたいんだけど、行ってみたい気持ちが抑えきれず。

ホテルで朝食をお弁当に変更してもらって、両親よりも一本早いバスで八合目へ向かうことに。

母はわたしの倍くらい心配性なので、まるでエベレスト山頂目指す人を送り出すくらいの勢いで見送られました(笑)。


弥陀ヶ原のお花畑や池塘エリアを抜けると山頂への登山口。


登山口に着くと、まぁまぁの風とたれこめる雲、そしてガス。
う~む、でも、開山日だけあって登山者は多いので、ついていけば大丈夫だろうと出発。
 

登り始めは高山植物が本当に可憐で、噂には聞いていた”イワカガミ”が群生していたり、日本のエーデルワイスといわれる”ミヤマウスユキソウ”をはじめて見てひとり大興奮。


天気予報が大当たりでガスガス、ときにホワイトアウトで雪渓を歩くときはちょっと怖かったですが、高山植物と多くの登山者に本当に助けられ、なんとか登頂。

山頂にある月山神社では厳かに開山式が執り行われていて、山伏による法螺貝の音と神職さんたちによる深い静かな祈りに包まれていました。


富士山と同じように、夏はなかなか青空に出会えない山らしい。

天気の良い日には、月山山頂から鳥海山が見える様子を”モンサンミッシェル”と例えられたり、雪渓と夏山の緑が交互に織りなす模様をゼブラと言ったりという素晴らしい景色が見えるらしい。

悔いなし・・・・とは言わないけれど(笑)、思いきって登ってよかった。

またいつかチャンスがあれば。

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