「何も考えない時間」をつくる

今日は満月ムーンディで朝練はおやすみ

ついつい早起きしてしまったので、久しぶりに島田の千葉山智満寺にお参りがてら山歩にいってきました。

この時期お目当ての山門の下の石段を彩る〈秋海棠の花〉
夏から秋への移り変わりを感じさせてくれるちょっと涼しげな雰囲気。


去年はじめて見た〈タマゴダケ〉がないかなぁと探しながらゆっくり山道を歩いてみたのですが、”イノシシ”ブルドーザーにやられたのか、まだ時期がちょっと早いのか、発見できず。

雨上がりの”キノコ祭り”を期待していったら”蜘蛛の巣祭り”。
なんど囚われたことか・・・。

まだまだこの暑さなので、山歩きイベントを企画したり、気軽にお誘いできないのが本当に残念。


本堂から少しあがったところに1530年代創建といわれる〈薬師堂〉があります。
医療と健康の守護仏といわれる薬師如来を祀っているので、ちょこっと顔をだしてごあいさつがてら、ご真言を唱える。

オン コロコロ センダリ マトウギ ソワカ

 oṃ huru huru caṇḍāli mātaṅgi svāhā


聴こえてくるのは蝉や鳥の鳴き声だけで、樹齢800年以上とも言われる杉の樹、茅葺の歴史ある本堂、青空という静謐な空気に包まれているので、自然と頭の中の考えごとはとまって、美しいご真言の音だけになっていく。

膝を治してくだされ、この痛いのをすぐになんとかしてくれ<(_ _)>
といったまるだしの欲望はすっと引っ込む(笑)。

真言はインドのサンスクリット語のマントラが起源で、音そのものに力が宿っているとインドでヨガの勉強をしたときに習ったことがあるけれど、
やるべきことをやって、自分の治る力〈自然治癒力〉を信じて、時間薬が効いてくるのを待つ、その力を持ち続けられるよう薬師如来に護ってもらっている、背中を押してもらっている
そんな感じかな。

ご真言を唱えるとその音に集中するから思考が止まり、ゆったりとした時間を自然に過ごせます。
気の流れの良い場所で、身体をたっぷり動かした後などはいっそう。

スリランカのへそに位置する〈ナーランダ寺院〉
ここも深呼吸したくなる場所でした

お気づきの方もいるかもしれませんが、
この真言のはじめの〈オン〉はॐ oṃ〈オーン〉
いつものヨガのレッスンのはじめに唱えるお寺の鐘楼の鐘の音。

目を閉じて、坐して、この音をみなさんと一緒に唱えると、スイッチが切り替わって集中力が高まるのを感じます。


早いこととか、効率のいいこととか、効果がすぐにでることとか、
AIとか、Youtubeとか、TikTokとか、さっと答えがでたり、観るだけで簡単に解決することに囲まれてると、なんだか頭の中がいつも忙しい。

生活を便利に、時間を節約できるツールのはずなのにね。

考えてもしょうがないことは考えないに尽きるし、無為に答えを探したり、調べまくったりもしない。
青い空のように、晴れ渡った心で一日が過ごせるように。



2月の旅でチェンナイで滞在したホテルはコネクティングルームでした。

朝練を終えてそっと扉の向こうを見ると友人も朝のルーチンをしていて、一緒に行動しているときも、離れてそれぞれの暮らしをしているときも、変わらず、同じ静かな時間を過ごしているって励みになるし、いいなって思うのです。

睡眠時間以外で
「何も考えない時間」を作るってとても難しい。

だからこそ、そんな頭が忙しいとき、気持ちがわさわさするときは
非効率ばんざい🙌
山歩いて、ヨガしましょ

こちらの記事もよかったらご覧ください

空腹の気持ちよさ

夏の早朝の景色

風薫る5月