ストレスに強く、楽しく、立ち向かうためのリラックス

ふかふかのあったかいお布団からでるのがおっくうになる季節。
今朝は、目覚ましアラームから30分たって、ようやく、えいや~!っと
掛布団を足で蹴りあげました。

そんな出遅れた朝でもちょっぴり良いことはあって、
ヨガマットを敷いた先の東の空は、ちょうど薄赤く染まりはじめたところで、
自然に深呼吸をうながし、気持ちをひきあげて、調えてくれる美しさでした。

朝起きて、深呼吸して、カラダ中の空気を入れ替えて、
太陽礼拝をして、その日のカラダを感じる時間を持つと、
たとえ結果は同じ一日であったとしても、ココロの余裕が違ってきます。

会社勤めをしていた頃は、朝、慌てて起きたままドタバタと転がるように
一日がはじまり、息子たちを保育園や学校に送り出して、満員電車に乗って、
出社してデスクに座ると、ひとりになれてホ~ッとする反面、
朝9時だというのに、もうひと仕事終えたくらい、いつもどっと疲れてました。

あの頃、ヨガをはじめていたら、またちょっと違っていたかなぁとつくづく残念に思いますが、それもタイミング。
やりたいと思った時が始めどきだし、そこまで紡いできた人生経験の何かしらかが、次のステップにもつながっていくのだろうと感じています。


「ストレス」というと悪者扱いされることが多いですが、
カラダの交感神経と副交感神経の働きに深く関係していることからもわかるように、
「リラックス」と「ストレス」はペア関係。

ほっこりとリラックスして緩んでいるだけの人生が楽しく幸せかというと、
そうばかりではなく、
自分を表現したい、他者から必用とされたい、仕事で活躍したい、社会の役に立ちたい、
というチャレンジしたり、プレッシャーを課したり、
ストレスに立ち向かって達成感を味わうことも、幸せの大事な要素のひとつ。

という、わたしのとても好きなヨガ本の中に、
このストレスとリラックスの関係についてのとてもわかりやすい説明がありますので
ご紹介しますね。

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闇が深いほど、光が輝くように、
リラックスが大きいほど、ストレスにも、強く、楽しく立ち向かえます。

リラックスは「自分の内側にもどる力」です。
緩んで、自分の内側に戻り、そこに出発点を置きなおします。
だから、その力が育まれるほどに、ストレスは、まわりに圧倒される状況ではなく、
自分を現していく新たな元気として発現していきます。

リラックスが内側の栄養になって、
ストレスを楽しんでいく、「元気」が湧いてくるのです。
(中略)
もし、仕事や暮らしがグチばかりになっていたら、
それは、元気をつくるリラックスが、足りていないからかもしれませんね。
リラックスと元気(chapter1 p.28)より
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わたしもそうですが、忙しい毎日や複雑な人間関係が続くと、
ストレスとリラックスの使い分け、交感神経と副交感神経の切り替えが難しくなります。
リラックス~!と指令を送っても、どこをどうしたらいいのかわからないくらい。

寝ることがいちばんの休息だとわかっていても、熟睡できなかったり、
休みの日にカラダを動かそうと思っても、やる気がおきなかったり。

そんなときは「深呼吸」しましょう。
まずは盛大にため息をついて、肺を空っぽにしてから。
水がなみなみと入ったコップに新しい水が注げないように、
吐いて空っぽになった肺にしか、新鮮な酸素は取り込めません。

深い、ゆっくりとした腹式呼吸は、交感神経のスイッチをオフにして、
カラダとココロをゆるめる副交感神経にスイッチを入れてくれるのです。

呼吸は、それが止まると人生が終了していまうほど大切なものなのに、
生まれた時から意識しなくても自然にできているので、
呼吸のことを忘れて生活しています。

でも、生命を維持するというこの基本機能だけでなく、
実は、リラックスとストレスを使い分ける自律神経を、
唯一コントロールすることができるのも「呼吸」なのです。


ふだんの暮らしのなかで、カラダがどんな状態か、どんな呼吸をしているか、
感じる時間はとれていますか?

肩が凝った、腰が痛い、喉が痛い、鼻水がでる、といった不調のサインだけに
気づくのではもったいない。
調子のいいときこそ、カラダや呼吸を感じましょう。
その方がずっと気分がいいはず。

きれいな朝焼けを見て、思わず深呼吸して、カラダの中が洗われる感じとか、
通勤や散歩途中の樹木や花の香りで笑顔になって、ふわっと気持ちがゆるむ感じとか、
呼吸が止まる日まで一緒に過ごす、生涯の伴侶ともいえるカラダを大切にして、
ストレスに立ち向かえる元気&リラックス貯金高、増やしていきましょう。

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