〈ゆらぎ〉のある暮らしで疲労回復

連休明け、雨で春霞がさっぱり洗い流されて、眩しい新緑、深呼吸したくなる青空。
冷暖房のいらない貴重な快適なシーズン、モヤっとしてたらもったいない!

考えても仕方のないことは、とりあえず、スッキリ、しっかり吐き出して、
通勤途中に、休み時間に、休日に、この美しい季節をたっぷり満喫してくださいね。


連休中は、ヨガレッスンに、読書に、山歩きにと、ほぼ通常通りのわたしでしたが、
会社勤めしながら子育てをしていたころは、朝早くからお弁当作って部活の送迎をしたり、応援に行ったり、キャンプにいったりと、ほんと目まぐるしく、〈連休⇒忙しい⇒ぐったり疲れる_| ̄|○〉がお決まりのパターンでした。

『安心してください、子どもは巣立ちます!』
「安心してください、はいてますよ! 」みたいですが・・・ ← ← すごかったですね、英国デビュー!

そして、忙しい毎日をこなすために、好むと好まざるにかかわらず身についた
〈早起きの習慣〉や〈手早く家事を済ませるスキル〉は
その後の暮らしにたいそう役立ちます

子育てに限らず、仕事が多忙な時期もあれば、今まさに介護や家族のケアでしんどい!という方もいらっしゃるかもしれませんが、疲れを溜めこみ過ぎず、上手にストレス解消して乗り切っていきましょうね。


以前ご紹介した栄養と料理に掲載されていた『とれない疲れ』を書かれた医師の梶本修身さんの著書『すべての疲労は脳が原因2』を連休中に読んでいました。

疲労回復には〈睡眠〉〈食事〉〈運動〉が一般的ですが、
時間がない、疲れている、面倒くさい、、となかなか実践は難しいこともあります。

でも、そのほかに〈ゆらぎ〉が脳疲労を軽減してくれることが解明されているんだそうです。

〈ゆらぎ〉とは、一定の平均値から微妙にずれたある程度の「不規則な規則性」を持つ現象のことで、〈カオス〉という言い方をする場合も。

風や光、空模様の変化、川のせせらぎ、植物のありようなど、自然現象は、つねに〈ゆらぎ〉に満ちていますよね。

そして自然の一部であるヒトの体も、脳波や心拍数、呼吸、体温、血流、血圧、自律神経など一定のリズムのようでいて、微妙に変化しつづけ、ゆらいでいます。


この有名な「だまし絵」を見たときに、
あるときは若い女性が目に入ってきて、次の瞬間には老婆に見えるのは、脳が〈ゆらぎ〉を持っている証拠のひとつなんだそう。

自然の〈ゆらぎ〉と生体の〈ゆらぎ〉が共鳴・シンクロする
ヒトは快適さを感じてリラックスし、副交感神経が優位になるため、ストレスや疲労が軽減されるということ。

圧倒的な大自然に身を置きたくなるのは生体としてのヒトが欲している、自然の摂理なんですね、きっと。



森や海といった場所は自然の〈ゆらぎ〉の宝庫ですが、なかなか頻繁には行けないという方もいらっしゃると思います。

でもね、あらためてご近所や通勤途中、まわりを見渡してみてください。
草木も花も、空も、鳥や虫たちもいて、自然の〈ゆらぎ〉が満ち溢れています。

気づかずに通り過ぎているときは、頭の中が考えごとで飽和状態、気持ちに余裕がないとき。
かなり疲れてますよ~。

気づけたら、それは〈マインドフルネス〉大成功。
脳疲労を避ける、溜めこまない良い習慣になっていきます。

本によると、草木を刈ったときや新茶の袋をあけたときに感じる青くさい「緑青の香り」も疲労抑制効果があるそう。
職場に観葉植物があったら、疲れが溜まったときその葉っぱを一枚ちぎって香りを嗅ぐのも良いそうですよ。

変人呼ばわりされちゃうかな(笑)
いやいや、変人上等!じゃないですか。


レッスンをしている和室から眺めるお庭は、次から次へと花盛り。
今週は薔薇が見ごろです。

ヨガで心身の〈ゆらぎ〉を観察しながら、涼やかな風を肌で感じて、鳥の鳴き声を聞いて、青葉の匂いを嗅いで、花を眺めて、自然の〈ゆらぎ〉とシンクロして疲労回復しましょう。

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