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出羽三山めぐりの旅③

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  旅も終盤。 三番目のお山〈未来〉の湯殿山へ。 駐車場から湯殿神社まではアスファルトの道を30分歩くか、バスという選択もあり。 もちろん、ここまできたからには歩きます(笑)。 3座目ともあり、かな~りヘロヘロの母はバスに乗りたそうでしたが、好奇心旺盛の父は歩きたいと。 嗚呼、こういうトコ、わたしは父の性分を受け継いでいる ごめんよ、母m(_ _)m 東北でもこの日は気温30度超、でも山の斜面にはまだ雪渓が残っていました。 神社までの道、羽黒山の参道と同じように、全国津々浦々にある神社の出先機関のように、歩けば社に当たるくらい、ずっと神様がいます。 愛宕、天満、日枝、稲荷、八幡・・・・ 聖地あるあるですが、 ここに来れば全部の神に詣でたことになる!という神様大集合のパーティ状態。 雪解けの清流水と湯殿山の肥沃な大地のおかげで、山菜をはじめ、ミズバショウ、山野草がわっさわっさ、もりもり。 これは宿坊の精進料理でもいただいた〈イタドリ〉 よくCMで膝に良い!とか言ってるあれだ~。 山伏が保存食で食べるくらいだから体にはいいんだろうけど、高いお金を出して買うほどのものではないことが判明。 湯殿山は〈未来〉というだけあって、羽黒山と月山よりもさらに謎というか、神秘的というか、、、もちろん神域は撮影禁止。 松尾芭蕉も”語られぬ湯殿にぬらす袂かな”という句を残したとされて、 ここで見聞きしたことは「語るなかれ、聞くなかれ」と戒められているそうな。 気になる方はぜひ足を運んでみてくださいね。 山形県の鶴岡市、まだまだインバウンドの波もおしよせない、静かで、良きところですよ。 今回の旅でお世話になった宿を備忘録もかねてご紹介しておきます。 ◆ 宿坊 大進坊    ◆ 休暇村羽黒   ◆ 湯野浜温泉 龍の湯   朝のルーチンは旅先でも変わらず。 スリランカ旅でおとものヨガマットを寄付してきてしまったので、今回、マンドゥカのトラベルマット(厚さ2㎜)を新調して持っていきました。 私だけかと思いきや、母も6時30分にはラジオ体操、そして太極拳の型を何種類か。 この人も太極拳に出会うのがもう少し若かったら、きっと中国に行っていたんじゃないかと思ったりします(笑)。 もう最後かな、まだ歩く旅に行けるかな。

出羽三山めぐりの旅②

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  出羽三山旅二つ目の山は〈過去〉の月山△1984m。 毎年7月1日が開山日で、八合目にある弥陀ヶ原湿原までは車かバスで行くことができます。 八合目から山頂までは高低差は500m前後、距離が10㎞ほどあることと、雪がまだ残っているところもあるので、標準タイムは往復6時間程度。 さすがに両親にはハードルが高いので、弥陀ヶ原を散策して高山植物を楽しむというプラン。 わたしは遠くここまできて山頂に行かないというのはもったいなさ過ぎるので、天気さえよければ行ってみようと重たい登山靴とチェンスパをあらかじめ準備してきました。 ビビりのわたしとしてはソロでお初の山はできるだけ避けたいんだけど、行ってみたい気持ちが抑えきれず。 ホテルで朝食をお弁当に変更してもらって、両親よりも一本早いバスで八合目へ向かうことに。 母はわたしの倍くらい心配性なので、まるでエベレスト山頂目指す人を送り出すくらいの勢いで見送られました(笑)。 弥陀ヶ原のお花畑や池塘エリアを抜けると山頂への登山口。 登山口に着くと、まぁまぁの風とたれこめる雲、そしてガス。 う~む、でも、開山日だけあって登山者は多いので、ついていけば大丈夫だろうと出発。   登り始めは高山植物が本当に可憐で、噂には聞いていた”イワカガミ”が群生していたり、日本のエーデルワイスといわれる”ミヤマウスユキソウ”をはじめて見てひとり大興奮。 天気予報が大当たりでガスガス、ときにホワイトアウトで雪渓を歩くときはちょっと怖かったですが、高山植物と多くの登山者に本当に助けられ、なんとか登頂。 山頂にある月山神社では厳かに開山式が執り行われていて、山伏による法螺貝の音と神職さんたちによる深い静かな祈りに包まれていました。 富士山と同じように、夏はなかなか青空に出会えない山らしい。 天気の良い日には、月山山頂から鳥海山が見える様子を”モンサンミッシェル”と例えられたり、雪渓と夏山の緑が交互に織りなす模様をゼブラと言ったりという素晴らしい景色が見えるらしい。 悔いなし・・・・とは言わないけれど(笑)、思いきって登ってよかった。 またいつかチャンスがあれば。

出羽三山めぐりの旅①

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山形県の出羽三山をめぐる旅をしてきました。 言い出しっぺは父。 〈戸隠五社めぐり〉 で味をしめ(笑)、元気に歩けるうちに新聞に載っていた〈出羽三山めぐり〉もしてみたいと。 先日の万博のときにも感じましたが、父の元気のもとは〈好奇心〉なんだなと。 わたしは、いったいそこにどうやって行くのか皆目見当がつかず、路線検索してみたら、東海道新幹線→上越新幹線→特急いなほを乗り継いで6時間とか。 近場の海外に行ける移動時間じゃん(-_-;) 観光案内所から資料も取り寄せて調べてみると、、、 〈羽黒山〉は階段を2446段登らなければならないし(ビルだと66階相当) 〈月山〉は山頂までは行かないとしても、八合目の弥陀ヶ原のお花畑は木道を一周約3km 〈湯殿山〉はアスファルト道路を往復約1時間 大きな荷物をもっての駅での電車の乗り換えもまぁまぁ体力がいることを想定すると、アラウンド80歳の両親が元気に歩けるうちに一日でも早く~と思ったのだけれど、東北の雪深いこの地域を巡れる期間はとても限られていて、月山にいたっては7月~9月半ばのたった2か月半ほどしか入山できない。 さらにお目当ての〈国宝五重塔〉が20年ぶりの修復作業で2年ほど拝観ができなくなり、意を決して計画した昨年は大雨で電車が不通に。 呼ばれてないとはこのこと・・・・(-_-;) 庄内平野と奥には雪渓を残す月山 そんなこんなで3年越しの計画をようやく実現。 羽黒山は現世の幸せを祈る山(現在) 月山は死後の安楽と往生を祈る山(過去) 湯殿山は生まれかわりを祈る山(未来) とされ出羽三山への参拝は、伊勢参りや熊野参りと同様に、 江戸時代には庶民の間で現在・過去・未来を巡る〈生まれかわりの旅〉として広がったそう。 わたしたちも一日にひと山ずつ参拝することにしました。 まず一つ目は〈羽黒山〉 石段詣とも言われ、山頂の羽黒神社まで約2kmにわたって樹齢500年以上の杉並木に囲まれた石段を歩きます。 バスでも行けますが、これは絶対に歩いたほうがいい。 ミシュラン・グリーンガイド・ジャポンにも認定されていて、静けさと、杉の香りに包まれ、とっても神秘的。 歩き始めてすぐに、柿葺の屋根、釘なしに建つ東北最古の五重塔。 そうそう、このお姿が見たかったのです。 鬱蒼とした森の中に、決してきらびやかではないのですか、その渋い存在感がより重厚で素敵でし...

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