〈春隣:はるとなり〉という冬のちょっと気持ちが明るくなる季語を知ったのは去年のこと。
立春を迎え、朝ちょっとずつ明るくなるのが早くなり、少し遠くの隣に感じていた春の兆しもいよいよ目に見えて増えてきますね。
花粉症とか、たぶん今年も来るであろう猛暑とか、いろいろありますが、朝起きるときにあったかいというのは、身体も気持ちも楽です。
昨年夏に”サマータイム”と称してはじめた早朝ヨガレッスンでしたが、しれ~っと冬の間も続けてきました(笑)。
寒さ極まる冬の間も、早朝レッスンだけでなく、すべてのレッスンにご参加くださる皆さま、ご参加本当にありがとうございます。
ちょっと早起きしてヨガすると身体の調子いいかも!という習慣作りの一助になったらうれしいです。
わたしもそうでしたが、朝起きてヨガからスタートする一日なんて、
別世界の”変人”のするコトと思っていましたが、少しずつ、少しずつ続けることで習慣化し、体調はすこぶる良い。
筋肉痛!ということはたまにあります(笑)
たまに風邪もひくし、先日畑作業で転んだように怪我もしますが、長引くことがないというのが実感。
それは、やっぱりヨガの効果なんだろうなと思うのです。
だってあれだけ身体をあらゆる方向に動かし、こねくり回していたら、
自然に排泄機能は高まるし、血液循環は促されるし、筋肉はしなやかになるし、関節を動かす潤滑液だってでてくるというもの。
これはわたしの実感だけでなく、ヨガの教科書として古くからある〈インテグラル・ヨーガ〉の第二章サーダナ・パダ(実修部門)の46節にもこんな風に書かれているのです。
身体が完全に健康で、毒や緊張から自由でないと、快適な姿勢というのは容易には得られない。
われわれをこわばらせるものは何でも、われわれを壊すこともできる。
柔軟であるときにのみ、われわれは壊れない。 (p.249)
その予備的操練として、われわれはたくさんのポーズをとるのである。
そのためにハタ・ヨーガはあみ出されたのだ。(p.251)
すでに身体の中にたまってしまっている毒をどうするかだった。
そしてそれは、身体をあらゆる方向に圧搾することで取り除くことができるという結論に達した。
たとえば、彼らは、肝臓や脾臓や腸を浄化する方法を発見した。
それは前屈のポーズつまりパシチマッターナ・アーサナであり、身体を前に折り曲げて胃を少し圧迫する。
それでも足りないときには、もう少し圧迫を強めるために、ヨーガ・ムドラーに進む。
それでもまだ毒が残っていれば、マユーラ・アーサナつまり孔雀のポーズが来る。(中略)
背骨が固くて動きが悪いときは、それを前後に曲げたり、左右に曲げたり、逆さまにしたりするという方法がとられた。(p.252)
もう少し詳しく知りたい方は↓お時間があるときにこちらを読んでみてくださいね
野生動物のように強く、しなやかに
ヨガのゆったりとした動きに付随する力強さと柔軟性は、野生動物の動きに似ていますよね。
動物本来の身体の強さとしなやかさ、
感覚の鋭敏さ、忍耐強さ、自然治癒力、生命力をヨガの練習で取り戻していきましょう。
正直、早起きするのが面倒だなぁと思う日もあります。
でも、やらない理由がいくつも頭に浮かんでくるのを、まずはふ~っと吐く息でなるべく追い出し、とにもかくにもマットに立つ。
深呼吸して手を伸ばしたら、自然に体は動き出します。
大丈夫、体はちゃんと動きを覚えているから。
そして練習を終えた後の充足感を味わったら、もうこんな良い習慣は手放せなくなること間違いなし。
しばらくレッスンがお休みになりますが、こんな機会だからこそ、朝起きたら太陽礼拝をする習慣のスタートにしてみてくださいね。
くじけそうなときは、地球のどこかに必ずいる、同じ時間を過ごしている”変態仲間”を思い出して。
ちょっとお休みが続くので、自主練ポーズをいくつかまとめました
よかったら参考にしてみてくださいね