運動をすると気分がすっきりするのはなぜか?(「薬石としての本たち」より)
和室レッスンのお庭 花好きな母の小さなお庭も 楽しんでいただけたら・・・ 日本の一年の計は4月1日、 虫が土から出てきたり、陽が長くなって花や草木が勢いよく 芽吹く この季節は、 自然界だけでなく、人間界でもことのほか変化の多いとき。 昔から「木の芽時は気をつけろ」というように、 からだの声に耳を傾けて、 気をつけてお過ごしくださいね。 でも、ひとりあまり変わり映えしないことで、 ちょっぴりざわつくのも人情。 私の体験ですが、会社員生活が長くなってきた頃、 異動も昇進の気配も1ミリも 感じられず、 退職まであと何度、この退屈な年度替わりを 繰り返すのかと悶々としたのものです。 変化があっても、なくても、溜まってしまうストレス。 ストレスが溜まると、どうしても人は不機嫌に、イライラとなりますよね 。 でも、からだを動かすことは、不機嫌度を減らしてくれる効果があります。 本が本を呼ぶように、今読んでいる医師で芥川賞作家である 南木佳士さんの 「薬石としての本たち」 で紹介されている本の一節にこんな記述がありました。 ------------------------------------------------------------------------------------------------------------- 運動すると気分がすっきりすることはだれでも知っている。 けれども、なぜそうなるのかわかっている人はほとんどいない。 ストレスが解消されるから、筋肉の緊張がやわらぐから、あるいは、脳内物質の エンドルフィンが増えるから、たいていの人はそんなふうに考えている。 でも本当は、運動で爽快な気分になるのは、心臓から血液がさかんに送り出され、 脳がベストな状態になるからなのだ。 わたしに言わせれば、運動が脳にもたらすそのような効果は、体への効果より はるかに重要で、魅力的だ。 筋力や心肺機能を高めることは、むしろ運動の副次的効果にすぎない。 わたしはよく患者に、運動をするのは、脳を育ててよい状態に保つためだと話している。 『脳を鍛えるには運動しかない』 ジョンJ.レイティ with エリック・ヘイガーマン著 野中香方子 訳 ------------------------...