『朝茶はその日の難逃れ』『朝ヨガも一日の難逃れ』

わたしの小辺路旅に大雨をもたらした”梅雨”はいったいどこへ・・・(笑)。
すっかり良いお天気の毎日ですね。


新茶が美味しい季節です。
レッスンのお客さまから、ご実家で丹精込めて作っている川根茶をいただいたり、
日曜朝に自主練に行く車の中でラジオを聴いていたら、こちらもちょうど緑茶の話題。

『朝茶はその日の難逃れ』

朝、一杯のお茶を飲むくらいの気持ちの余裕があると、その日一日、スムースにコトが運びますよという意味なんだそう。

忙しいときは、ほんの5分、10分だけでも、自分の時間を作る工夫をしたり、
時間に余裕があるときは、慌てている誰かのために、そっとお茶を淹れたり、
ちょっとした心がけ次第で、同じ忙しい一日でも、過ごし方や気持ちの持ちようが違ってきますよね。

『朝ヨガも一日の難逃れ』

昇る朝日に手を合わせ、太陽の恵みに感謝する《太陽礼拝》は、インドでは古来より、光や熱の法則を味方につけ、強く、健康な体を維持することができる、と伝えられています。

空をあおぎ、胸をひらいて、古いものは吐き出し、朝のフレッシュな空気を胸いっぱい吸い込み、充電100%、しなやかな身体で一日をスタートするって、なんだか良いコトありそうでしょ。

南海電鉄 高野山 極楽橋駅
ここからケーブルカーに乗り換えます

さて、高野山や熊野古道のコト、少しずつ綴らせてくださいね。

《小辺路》への登山道入り口は、高野山金剛峯寺のほど近くにあり、翌日、朝早くから歩き始めるため前泊しました。
今回は〈歩くコト〉がメインなので、写経や坐禅をする高野山の宿坊ではなく、友人おススメの九度山にある〈くどやま旅館玉川亭〉さんにお世話になりました。
玉川亭さん
お食事をいただくお部屋からの眺め
ランチもやってます

大正時代の旅館を改装したという若いご夫婦の営む、一日一組限定の小さなお宿は、気持ちがほっこりあたたまる懐かしい雰囲気。
美味しいお食事だけでなく、クラフト生ビールあり、近くの温泉施設へ送迎してくれたり、なによりもご主人の魅惑のマジックショーがサイコー。

真田丸で有名な九度山ですが、わたしが感動を覚えずにはいられないのが、有吉佐和子の小説「紀ノ川」の舞台だったから。
ちょうど今週で最終回になるのですが、《NHKラジオの朗読》という番組で50回にわたり紀ノ川をやっていたのを4月くらいから聴き続けていたんです。

小雨でしたが、九度山町役場でレンタサイクルを借りてぐるっと観光がてら、世界遺産の女人高野の慈尊院を拝観してきました。(レンタサイクル🚲、出発前にタイヤの空気確認をオススメします・・・(^^;;)


小説にもでてくる「乳形」は
安産、授乳、健やかな育児を願うもの
小説「紀ノ川」の抜粋も・・・

翌朝は早起きして太陽礼拝をしたあと、柿の葉寿司と温かいお味噌汁の朝食をお部屋でいただき、6時ちょい過ぎには南海電車に乗って高野山に移動。
登山前に金剛峯寺をちょっと拝観。

弘法大師が高野山開創して1200年の記念に奉納されたという千住博画伯の襖絵を、どうしても一目見たかったのです。NHKのドキュメンタリーで特集していましたが、実物はほんと圧巻でした。

静岡から高野山って、なかなかの距離なので、もう二度と行けないかも・・・・と話したら、大阪からはそんなに遠くないからまたおいでよと笑われましたが。
(余談ですが、京都から高野山まで高速バスもあって静岡からのアクセスにはこちらが便利かも)

こちらは「断崖図」の間
もうひとつ「滝図」のお部屋も素晴らしかった

九度山町は、弘法大師が高野山から、月に九度(9回)、慈尊院にいるお母様に会いに来ていたことから、《九度山》と名付けられたという説もあるという町。

その慈尊院の奥の階段を登ると、〈丹生官省符神社〉があり、ここから高野山へ全長22kmの参詣道〈町石道〉が始まっていました。
ここはぜひ歩いてみたい、なんとも静謐な時間の流れる空間でした。
秋も素敵かも。

〈歩く旅〉の様子は、またおいおいお伝えしたいと思っていますが、小辺路はちょっぴり”変人”向けなので(笑)、せっかく楽しく歩くなら、熊野古道だったら中辺路、九度山の玉川亭に泊まって高野山まで歩く町石道がおススメかな、なんて思います。


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