重力に負けないカラダづくり

暑さ、寒さ、雨に、花粉に、黄砂に、感染症、テレワークに、ネットショッピングにと、籠りっきりでも生活できてしまう現代社会は、運動量が減り、筋肉が落ち、それに伴い、姿勢も悪くなったり、免疫力も低下しがちになるので気をつけたいところ。

シャヴァーアサナ、睡眠、休息以外のときは、意識して重力線上に骨格を正しく配置した良い姿勢をキープしましょう。
それだけでも、筋肉は養われ、代謝もアップします。

〈抗重力筋〉とは、地球の重力に対して姿勢を保持するために働く筋肉群のこと。

イラスト AC


二足歩行の身体は、筋肉が働かないと、内臓の重さや頭の重さなどの体幹で前に倒れがちです。
赤ちゃんのハイハイから立って歩くまでの成長をイメージするとわかりやすいかもしれません。

この前方にかかる力を制御するために、後方から引っ張る力が大切で、
〈抗重力筋〉の中でも特に大切なのが背面にある筋肉になります。

お腹をひっこめたいと〈腹筋〉を意識して使うことはもちろん大事ですが、
背面の筋肉を正しく使えれば、姿勢が良くなり、お腹まわりもスッキリしてきます。


〈体型が崩れる〉のは女性にとってはとても気になるところですが、もっと深刻なのは、〈抗重力筋〉が衰えて正しい姿勢を保てなくなると、骨や関節に負荷がかかり、膝関節や股関節などの変形痛、腰痛、肩こり、ストレートネックといった慢性不調につながってしまうこと。
背面を使う〈後屈のポーズ〉はレッスンの中でも複数でてきますが、前屈のカウンターポーズの〈プールヴォッタナーサナ〉は背面の抗重力筋を養う効果が高いアーサナのひとつ。
ぜひ、お家ヨガに取り入れてみてくださいね。

①両脚を前に伸ばし、杖のポーズ(ダンダーサナ)で座る。
両手を体の後ろの床につき、指先をお尻側に向ける。
両手をおく位置は、体を上げたときに、肩、肘、手首が一直線になるところ。


②足の裏を床につけ、足裏全体で床を押すと同時に、手のひらで床を押し、体の前面を伸ばす意識を持ちながら腰を床から浮かす。
両膝をつけ、膝が離れないようにして下腹部を内側に引き込む。
姿勢が安定したら頭を後ろへ下ろして3回深呼吸 
↑↑ 
※首に痛みや違和感がある場合は、頭を後ろに下ろさず、あごを引いて目線を鼻先に向ける。


〈プールヴォッタナーサナ〉が難しい時は、やさしい〈テーブルポーズ〉からチャレンジしてみましょう。

①の姿勢は〈プールヴォッタナーサナ〉と同様にして、足を腰幅に膝を立てる

②両足は骨盤の幅で、そこから手のひらと足裏で床を押して、お尻を床と水平の高さまで持ち上げます。
テーブルのようなイメージのこのポーズでゆったりと3回呼吸行います。 

ブリッジ練習中の方は、ぜひこの〈テーブルポーズ〉からトライして背中側の筋力をコツコツと育ててほしいなぁと思います。

暑い夏も、涼しいお部屋でヨガの練習楽しみましょう。
ご予約お待ちしております。

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