動けるからだは、〈片足立ち〉から
ヨガのレッスンで呼吸法をするときは別として、 普段の生活では「よし、今から息を吸おう!」なんて考えることはめったにないですよね。 〈歩くこと〉も同じで、私たちは毎日、ごく当たり前に歩いています。 でも実は、歩くという動きは、とても優秀。 一歩踏み出すたびに、一瞬だけ片足で全身を支えながら、次の一歩へとつないでいます。 つまり、歩くことは「片足立ち」の繰り返し。 だから、〈片足で安定して立てる力〉は、毎日を自分の足で歩くための大切な土台になります。 シヴァナンダヨガ、ジェントルヨガレッスンでも、 木のポーズ(ヴリクシャーサナ)や鷲のポーズ(ガルダ―サナ)など、片足でバランスを取るポーズを練習します。 片足で立つことで足や股関節、お尻、体幹の筋肉が自然と働き、姿勢を支える力やバランス感覚が養われます。 また、 骨に適度な刺激が加わることで、骨密度の増加、骨の健康維持にも役立つ といわれています。 アシュタンガヨガで最初にでてくる片足立ちは〈ウッティターハスタパーダングシュターサナ〉。 私の心の中では”ファーストボス”(ラスボスはもっといっぱいいるから・・・) 長いことこの片足のポーズが苦手でした。(今もそんなに得意じゃない・・・(-_-;)) 毎回このアーサナの順番になると、頭の中では 「揺れ〜る、想〜い〜♪」 と、ついあの曲が流れていました(笑)。 でも、練習を続けるうちに気づいたんです。 「ただバランスが悪い」のではなく、 ・重心はどこにあるかな? ・骨盤は傾いていないかな? ・呼吸は止まっていないかな? ・喉がカラカラに乾いてない??(緊張すると口の中は乾きます) そして、 「できるかな…」と最初からあきらめていないかな? 「早く完成形になりたい!」と気持ちが先走っていないかな? そんな体と心の小さなクセを、一つひとつ謎解きするように向き合ってきました。 少しずつ、少しずつ…。 気づけば、以前よりずいぶん安定して立てるようになっていました。 すると不思議なことに、変わったのはヨガの時間だけではありません。 日常生活でふらつくことが減り、山歩きの下り道でも、以前のようによろめくことが少なくなったのです。 だから私は、片足立ちのポーズは「できる・できない」を競うものではなく、 これから先も自分の足で軽やかに歩き続けるための練習 だと思っています。 長いこと片足バランス...