香りで、こころの周波数をあわせる

12月らしくキリッと冷えた朝、
いつものように、レッスンをする和室の窓を全開にして、
棕櫚の箒で畳を掃き清め、床の間をキュキュット拭き、
最後にお線香を焚きました。

お線香を焚こうと思った瞬間から、ベクトルは気持ちが落ち着く方向に向き、
焚くための準備をしているうちに、気持ちは自然とゆったり鎮静化します。

どこか懐かしい香りの和線香
最後まで折れずに、無駄なく燃え尽きるように作られた
技術は世界一らしいですよ
インドや台湾のお線香も好きですが
気候や風土にあった香り、燃え方ってあるんですよね

今、わたしが毎週練習に伺う場所がお寺なのですが、
山門をくぐり、朝の清々しい空気のにおいのなかに、
お線香の香煙や、長い年月焚かれ続けて柱や壁に沁み込んだ残香を
嗅覚がキャッチすると、練習スイッチが静かにオンに切り替わります。

お寺オリジナルのお線香があることを知ったのは、
ヨガレッスン用にと、京都仁和寺、岐阜の高山のお線香をお土産にいただいてから。
以来、神社仏閣を訪れて、焚かれている香りが気に入ると、
必ずといっていいほどお寺印のお線香を買い求めてしまいます。

今は、ネット販売もしてくれるハイパーなお寺もありますが、
標高1982メートルにある七面山敬慎院のお線香は、
4~5時間かけてがんばって登らないと買い求められないレアもので、
インドを彷彿させるスパイシーな香りも魅力な一品です。
最後に登ってから2年が過ぎてしまいました・・・、来年は登れるといいな。


お線香は、生薬や漢方薬の原料となる木や木粉、香油を材料にできていることもあり、
木を燃やすことで、灯りと暖をとれることや野生動物から守ってくれる安心感、
食物に火を通すことで得られる満足感など、
香りで生命の奥深くが感応し、心理的に落ち着くことと繋がっているんだそう。

同時に、香りは記憶と紐づけられることが多いですよね。
旅先の情景が浮かんだり、幼い頃を思い出したり、懐かしい記憶が蘇ったり。

ヨガの練習にいらっしゃって、玄関を開けた時にふわっとほのかに薫るお線香が
気持ちを鎮静化したり、上向きにする活力を生んだり、
心休まる穏やかな記憶に繋がっていったら良いなぁと願います。

感染者数が増えていますので、引き続き注意しながらレッスンを継続していきます。
手指のアルコール消毒、レッスン前後のマスク着用のご協力をお願いします。

わたしは、声を出したり、アジャストしたりするので、常時マスクを着用しますが、
皆さんは鼻呼吸が基本ですし、マスクしながらの練習は息苦しく、口呼吸になりがちですので、
レッスン中は外してくださって大丈夫です。(気になる方は着用してくださってもちろんOK)


ご不明な点、不安なことなどありましたら、お気軽にご相談ください

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