人生の季節

秋分を過ぎ、日の出も、日の入りも5時30分くらいになりましたね。

秋めいてきて、山歩きをする機会が増えてきました。
またご一緒しましょう。

金木犀が咲き始めましたね

日中の気温は夏模様でも、季節は確実に移っていること、自然のリズムとはそうしたものなんだと、山の中は空や草木と距離が近いからより濃く感じます。

どんなに暑くても、もうセミの声はしない。

人も同じで、どんなに若い頃と同じように活動できても、確実に〈人生の季節〉はすすんでいるのだと、自然の中に身をおくと、抵抗せず(笑)、素直に思える自分に出会えます。

どの季節もそれぞれの良さがあるから、五感を使って味わって、そして生ききれたら理想だなぁ。簡単じゃないけど。

この竹ベンチでシャバーアサナしましょう
極楽ですよ♪

先日の大雨、もちろん想定以上だったとはいえ、防災には強い!と思っていたわが県が意外と脆かったこと、備えをもっとしっかりとしておかなければならないと改めて考えた方も多かったのではないでしょうか。

以前読んだ垣谷美雨さんの『女たちの避難所』は、東日本大震災を題材にした小説で、終わりの見えない避難生活の苦しさ、助け合いや絆の裏にある矛盾、支援の行き届かなさなど、読んでいて悶々としたのと同時に、自分が全く覚悟も、備えもできていないことに気づかされたことを思い出しました。

断水した友人から言われたのは、日頃から、トイレには予備の水、お風呂もできるだけ水を貯めておくこと。なるほど!

そして〈備え〉というと水や食糧、燃料などがまず基本ですが、
この小説を読むと〈体力・筋力〉も重要な備えのひとつなのだとわかります

更年期に入ってから急激に太りだしたにもかかわらず、運動不足を放置していた。そのことをこれほど反省する日が来ようとは思いもしなかった。生きていくためには、いざというときに機敏に動ける筋肉が必要なのだと思い知らされた。〈女たちの避難所〉p.59より


疲れて、寝不足で、ガレキをかきわけて、道なき道を歩いて必死に避難所に向かう50代の女性の思わずこぼれた切実な本音、垣谷さんが取材で感じたことのひとつだったのだと思います。

木の根、畦道、岩場、
日頃から平坦じゃないところを歩いておくことも大事

子どもの頃はたいそうな年齢と思っていた30歳、40歳、50歳・・、自分がその年齢になってみると、別にどうということはなく、活動的だし、体力もある、経験や知識も加算されてまだまだ大丈夫!と思いがちだけれど、〈人生の季節〉は確実に進んでいる。

立ちっぱなし、座りっぱなし、パソコンやスマホなどの長時間の操作など、仕事や日常生活は案外〈動いている〉ように見えても、体をこわばらせる要素がいっぱい。
意識してほぐしてあげないと、肩も、背中も、腰もガチガチのまま。

〈体〉がこわばると、どうしたって、〈心〉もすっきりとはいかず、さまざまな場面で〈うんざりすること〉が増えます。

〈うんざり感〉を感じたら、それは、運動不足のサイン。
できることなら、人生の秋冬に入る前に、体と心への過剰負担という目に見えないストレス〈借金〉は返済して、リラックスと筋肉を〈貯金〉をしていく習慣をつけていきましょう。

ヨガでこわばった体をのびのびほぐしたら、山歩きで筋力つけて、そしてまたヨガでほぐす。
好循環な習慣で体も気持ちもすっきりしますよ。

10月もご予約お待ちしております。

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