【お知らせ】2026年8月スケジュール

8月のレッスンスケジュールをお知らせします

▶空席状況のお知らせはこちらから⇒Instagram @yogaolivier

▶レッスン内容のお問合せやご予約はこちらより⇒LINE公式アカウント Yoga Olivier

🍀定期的にいらっしゃる皆さんのご希望日をお聞きして調整次第、7月末ごろから空席状況のお知らせを開始します

🍀はじめての方も、空席状況に応じてできるだけご参加いただけるよう調整しますので、お気軽にご相談くださいませ

作家の河崎秋子さんといえば、直木賞をとられた『ともぐい』
熊ニュースが列島を震えあがらせはじめたころだったこともあり、北海道のヒグマの冬眠しない「穴持たず」や「赤毛」との主人公熊爪との闘いの様子をけっこう夢中になって読みました。
熊爪の生い立ちや人嫌いな性格、自然とともに生きる姿からは、とても真似はできないけれど、人間も動物の一種なんだと社会生活に疲れた現代人にはその生存能力がほんの少しうらやましくもあり、でも、実際は生々しく、荒々しく、読んでいて獣臭を感じる物語。

読みごたえのある一冊を読み切ったら、なんか満足してしまって河崎さんのほかの著作は読んでいなかったのですが、雑誌か、ラジオで紹介されていたこの本は現代もので、あれ、ちょっと毛色が違って面白そうだなと思って読んでみました。


日本農業新聞の連載小説だったということで、テンポよく、農業コンサルタントの主人公が豪快に、でもしっかり要望を聞き取って丁寧に問題を解決していく各話読み切り型のさわやかな読後感の物語。

主人公 森田繁子のキャラがなにしろ際立っていて最初から惹きこまれます。

\森田繁子ってどんな人?/

・森田アグリプランニング社長で農業コンサルタント
・仕事は主に農営診断、 経営改革などのアドバイスなど
・身体は縦にも横にもでかい
・50代、孫あり
・派手な出で立ちだがそれが彼女の戦闘着
・趣味は志ある人に協力すること
・自分にも他人にも厳しい。
・仕事も早いが食べるのも早い

そして彼女の仕事の極意がコレ

お互い事情を酌んで意見を譲り合ったなら五分五分です

そこにプラスアルファの提案をして、お互いに腹八分となるように調整するのが私の仕事です

 
何か問題を解決しようとするとき、〈五分五分〉がちょうど折半、イーブン、おあいこ。
でも、双方納得できるかというと、なんか痛み分け、損得ゼロな感じで双方腑に落ちない、モヤっとすることってありますよね。

自動車事故なんかの処理も、10:0にはならなくて、過失がなかったように思っても8:2で、ま、保険使えるからいいか、これくらいで済んだからヨシとしよう、な~んて自分を納得させたり。

そこいくと、〈腹八分〉ってなんかいい。
程よく満たされて、健やかさが感じられる。

仕事でも、子育てでも、家族や友人との人間関係でも、
もっというと地球温暖化や熊問題、自然との共生問題でも、

わたしが、わたしが!と欲張り過ぎず、
折衷案プラスアルファで〈互いに腹八分!〉の歩み寄りで対応していけたら・・・・と
心に留めておくべき言葉だなと思いました。

こんなコンサルタントさんなら、わたしも依頼したいと思っちゃう。


テンポのよい筆力で、読み始めからぐっと引き込まれてスラスラと読めてしまう文体はほんと感動もの。
読書がちょっと苦手、読み進める前に飽きちゃう!という方でも、きっと楽しめる一冊です。

とくに、彼女の食事シーンの描写は、美しい所作でありながら、スポスポっとペロリおいしそうに平らげていくさまがリアルに想像できて、きっと著者の河崎さんも食べることお好きなんだろうなぁと思ってしまいました。

北海道、しかも自然豊かな別海町にお住まいだから
四季折々、なんでも美味しいよね~😋


物語の伏線だと思うのですが、森田繁子さんには、まだまだ謎というか、不思議な経歴が見え隠されていて、第二弾、第三弾とシリーズ化するんじゃない??という期待がふくらみます。

こちらの記事もよかったらご覧ください

空腹の気持ちよさ

夏の早朝の景色

風薫る5月