お花畑に背中をおされてはじめての白山登山


山小屋泊登山に魅了されて3年目の夏、花の名山〈白山〉に行ってきました。

白山は、北陸石川県白山市と岐阜県大野郡白川村にまたがる標高2,702メートルの活火山で、
富士山、立山とともに日本三霊山の一つ。

勧めてくれたのは父
体力のあるうち、歩けるうちにぜひ登ってあふれるほどの高山植物を見ておいでと。

その言葉のとおり、そこは自然が織りなす花の楽園でした。


梅雨明け10日間が夏山のベストタイミングと聞いていて、7月最終週に予定していたのですが、お天気はほんと直前になってみないと(直前になってもコロコロと変わる)わからないもので、一週間延期しての決行となりました。


多くの山小屋はハイカーの安全を考慮して基本的にキャンセル料金はかからないというありがたい設定なのだけど、静岡から北陸はなかなか遠いので前泊が必須。

で、前泊の宿や電車、レンタカーの日程をずらすとなるとまぁまぁの大仕事。

山歩きのあとはどっと疲れがでるだろうから、お疲れ休みも1日くらい確保しておきたいところだけれど、背に腹は変えられない。

あきらめきれず、天気予報とにらめっこをまた数日。
天気図の前線のうごきまで確認して、荒天や雷の危険がなければ、最後はもう腹を括ってレッツゴー。

 Life is too short 

to keep waiting for the "perfect time."


実は、延期日程でも両日とも曇り予想だったのですが、山の天気はいつでも斜め上(斜め下のことも、、、)
とどのつまり、登ってみないとわからない。
出たとこ勝負。

室堂山荘に到着して、重たいザックから解放されて、宿で持たせてもらったおにぎりを食べたら心も体もリチャージ。

翌朝のご来光もたぶん期待薄だろうからと、せっかくなので青空のあるうちに山小屋からさらに300m上にある山頂御前峰(ごぜんがみね)△2,702mを目指してみることに。

標高差1,200mくらいを4~5時間かけて登ってきたところに、まだ300mの高さまで行けると思えた自分の体力気力に驚きましたが・・・
アシュタンガヨガの毎朝の練習の恩恵だけでなく、
アドレナリン?なのか、変な”脳汁”でてましたね、完全に(笑)。


山頂からは、活火山白山ならではの美しい水とまだ雪が少し残る池の景観。

明朝、御来光とセットで行こうと思っていた〈お池めぐり〉はこの山頂からスタートらしい。

明日の天気や体調によっては行けないという可能性もある。
時間を見るとまだ14時。
これは行くしかないだろう。


歩きはじめてみると、山小屋とは反対側の斜面は岩がザレていて荒々しいし滑りやすい。
説明板を読むと、なるほど、噴火口だったところが湖になっているとのことで、活火山である白山のもうひとつの顔。

一つ目の湖まですっと一本伸びる道が上から見えて、え、まさか、あそこまで降りて歩くんじゃないよね?と不安になるが、地図を見るとその道が正解。

一日目にお池めぐりまでするハイカーは少なくて、それも心細さを増長させる。

でも降りてきちゃったから、もう一度、あのザレ道を登るのもなぁと地図を見ると、残りは下りで山小屋まで戻れるらしい。


ちらほらと少ないながらもハイカーさんが後方に見えたので、安心して、進んでいくと・・・雪渓とお花畑。
山小屋側とはまた少し違う植生で、イワカガミにめぐり逢えました。


山小屋が見えてきて安心~とスキップしたくなるくらい心が安らいだところに、楽しみにしていたクロユリの群生地。

こんなにたくさん咲いてていいの~!?と思うくらいいっぱい。


山小屋に戻ってくると、ちょうど夕食の受付時間(16h45~17h)。

食堂のあるビジターセンターの建物内には張り出し郵便局があって手紙が出せたり、ここでしか買えない”てぬぐい”やTシャツなど登山お土産売店、コーヒーやアイスなど軽食もあって心が躍ります。



室堂山荘は、これまでに泊まった〈燕山荘〉〈白馬山荘〉のように、小屋ではなくて、ここはもう“山ホテル“でしょ!という雰囲気とはまたちょっと違ったオーソドックスなつくりですが、

標高3,000m近くの場所に安全に眠れて、美味しい食事がいただけて、清潔なトイレや水があるというのは本当にありがたいこと。

なによりもスタッフの皆さんの対応があたたかく、
そのやさしさと笑顔でドキドキする山小屋泊登山の不安がすっかり解消されます。

就寝前にトイレに行って夜空を見上げたら満天の星空。
これはご来光いけるんじゃない?と友人とニンマリ。


山小屋の朝は早い。

3時頃にはみながゴソゴソと動き出すので、自然に目が覚めて(うつらうつらとほとんど寝れてないということもあり・・)、ちょっと早めの朝3時30分に着替えて準備をして山頂を目指して歩きはじめる。

東の空はほんのりピンク色に染まりはじめて、ワクワクがとまらない。

途中、袴姿の宮司さんに追い越され、
彼の足元を見ると足袋に”雪駄”履。
すご~。



今回二度目の山頂到達で感無量ののち、東の空がよく見えるところに移動してご来光を待つことに。



振り向くと、先ほどの宮司さんが御来光を見に登ってくるハイカーたちを朝の挨拶ともに出迎えてくれていました。
尊い行いです🙏

いろんな偶然が重なって出会えた奇跡に感謝して、わたしも善行に励もうと思いましたもの。
心が洗われるってこのコト。


宮司さんいわく、ここ一週間でいちばんの御来光ですよと。

”世界の安寧を願う”という言葉がふかく、ふかく心に沁みて、自然に涙がじんわり。
ほんとそのとおり。

争いごとのない世の中にしていかなければ。
自然を大切に生きなければ。


長々と駄文、読んでいただきありがとうございました。
旅の記録なので、写真も多めですみません・・・<(_ _)>

白山登山に便利な情報を記しておきますね👇👇

山小屋の予約、登山コースの紹介、持ち物、アクセス方法など、白山登山に関する情報が網羅されていて必見です

ちなみに、わたしは初心者向けの〈砂防新道〉で登り、花畑がみごとな〈観光新道〉で下山するルートで歩きました
登山アプリのYAMAPにも記録を残しているので、もしご興味があったらこちらも

永井旅館:前泊の宿
登山口となる〈別当出合〉へのシャトルバスの出発地点の目の前にあるので朝ゆったりとした気持ちで出発できるし、前日に、バスチケットが購入できたり、秘湯と言われる温泉に下山後も入れるというメリットがあっておすすめです


当初の予定で予約させていただいていた、こちらもシャトルバス乗り場近く(永井旅館さんの少し手前側)にある一棟貸し
延期したコトで今回は前泊できなかったのですが、HPのつくりからもわかるように、予約のやりとりだけでも、本当にとても丁寧な対応をしていただき、もしまた行くコトがあれば利用したい宿です😊


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